Indesignで作成したepubファイルをAmazonKDPで出版するまで

AdobeのIndesignで作成した電子書籍をepubに書き出して、
AmazonKDPに登録する際に問題となる点が多く存在します。

備忘録がてら、出てきた問題と対処法を紹介します。
同じように悩んでいる人の助けに慣れれば幸いです。

出版して思ったこと

さまざまな方法を用いて出版まで行いましたが、
結論から述べるとAmazonで出版するならAdobeのIndesginを
使用することなく、Sigilなどを使用することをオススメします。

Indesignで作成したepubファイルをAmazonKDPで出版するまで

①Amazonで、コンテンツの言語が違うと怒られる。

頑張ってIndesignで作成した電子書籍を、epubファイルに出力。
Amazonはepubファイルに対応していますので、後はこれをアップロードするだけですね。
するとAmazonから次のようなエラーが。

ファイルの言語が、本の設定時に選択された言語と一致しません。

Amazonで出版する際には電子書籍の言語を設定します。
基本的には「日本語」にするはずです。
しかし、コンテンツ、つまりepubファイルの言語は日本語になっていないのです。

調べてみると、epubファイルのメタデータの言語は「英語」になっていました。
これは怒られて当然ですね。epubファイルを日本語に変更します。

②epubファイルの言語を日本語に変更する

さっそく日本語に変更しようと思うのですが、

なんとIndesignではepubファイルに書き出すときにメタデータを「日本語」にできません。

というよりも、書き出すときにメタデータを設定する場所はあるのですが、
言語を設定することができません。

色々試したのですが、日本語にすることはできませんでした。
それゆえに

epubファイルを編集してメタデータを日本語に変更します。

その際に使用するのが無料の電子書籍作成ツール「Sigil」です。
これを使用するとepubファイルを開くことができます。

Sigil公式サイト(https://sigil-ebook.com/)

Sigilで開いた後は上のメニューバーから
「ツール」→「メタデータエディタ―」を開きます。

言語の欄がありますので、ここのプルダウンを日本語に変更して「OK」を押しましょう。
これでepubファイルの言語が「日本語」になります。

③言語変更によるデータの消失

さて、これで一安心。
しかしAmazonから発行されているプレビューアーを使用すると、
電子書籍の文や見出しが消えています。

これでは不完全ですので出版などできるわけもありません。
一応下に個人的に調べたこと、やってみたことを掲載しておきます。

  • Sigilで確認すると、cssに指定されているposition:absoluteのtopの値がマイナスの要素が消えている

→Sigilでabsoluteのマイナスを削除する(効果なし)
→Indesignでabsoluteがマイナスにならないように文の上に余白を設ける(効果なし)
→Sigilで確認するとコンテンツの掲載順がめちゃくちゃなので、本の通りに上から並べる(効果なし)

④どうあがいても無理なので、電子書籍全体を画像に変換する

上に書いたとおりに色々試したのですが、どう頑張っても無理でした。
なので最終手段として、電子書籍を丸ごと画像にする設定を行いました。
本文も見出しも、全て画像にします。

この設定を行うのが、Indesignの「オブジェクト書き出しオプション」です。
要素を選び、右クリックをして「オブジェクト書き出しオプション」を選びます。
さらに上のタブで「EPUBおよびHTML」を選びましょう。

上の画像では矢印に対して「オブジェクト書き出しオプション」を表示しています。
赤枠で囲ったとおりに、「コンテナをラスタライズ」「GIF」を選択します。
またその下にある「使用中の色に合わせて割り付ける(ディザなし)」はそのままでOKです。
※「コンテナをラスタライズ」の下に「コンテンツをラスタライズ」があるのですが、
これだと画像にならないので注意してください。

これを設定することにより、要素を画像としてepubに書き出すことができます。
便利な情報としては以下の通りです。

  • GIFに設定すると容量が軽くなるのでおススメ
  • 背景を透明にしたくない場合のみJPEGを使用する
  • IndesignでCtrl+Aを押すと表示されている要素を全て選択できる(この状態で右クリックをすれば全ての要素を一気に設定できる)

これで要素が消えることなく、電子書籍を作成することができました。

⑤色の「紙色」には注意

④の画像化でほとんどOKですが、重ねた要素は上手くいかない可能性があります。
例えば

水色の長方形の上に、白い文字を配置した場合

は、設定によっては白い文字が表示されない可能性があります。
その時は色を見直してみてください。
もしも色が「紙色」になっていたら注意です。

Indesignの仕様なのか分かりませんが、

色のついたオブジェクトに、完全なる白文字を載せると消えます。

これの対処法は簡単で、文字の色をほぼ白に設定すればOKです。
例えば完全なる白のRGB値は(255,255,255)ですが、
これを(255,255,240)くらいのほぼ白にすれば表示されます。

⑥Sigilで目次を作成する

最後です。Indesignで要素を全て画像にすると目次が作成できません。
ですので、Sigilを使用して目次を作ります。

この目次は表示上の目次ではなく、電子書籍を開いたときにメニューなどから参照できる目次です。
データとしての目次という形ですね。
Sigilの上のメニューバーから
「ツール」→「目次」→「目次の編集」を開きます。

目次のエディターが開きますので、そこに

  • 目次の文言
  • ターゲット(ページ番号の情報)

を入力しましょう。

Indesignから再度epubを書き出すと目次がリセットされてしまうので、
電子書籍の表示の確認をAmazonのプレビューアーで行った後にやるようにしましょう。

Indesignで作成したepubファイルをAmazonKDPで出版するまで ~おわりに~

かなり遠回りをしましたが、なんとか出版までこぎつけましたね。
とはいえかなり疲れるので、これから新しく電子書籍を作ろうとしている場合は、
Sigilなどを使って作成するのがおススメです。